ETCカードの利用履歴はどう確認する?明細やアプリなど3つの方法

ETCカードの履歴の確認方法

ETCカードの利用履歴は後からでも確認することができます。Web上の照会サービス、クレジットカードのアプリなどを使って簡単に確認できます。

具体的なETCカードの利用履歴の確認方法は以下の3通りです。

ETCカードの履歴を確認する3つの方法

  • ETC利用照会サービスで確認する
  • ETC利用履歴発行プリンターで履歴を印刷する
  • 利用明細書で確認する

それぞれの方法によってメリットやデメリットが異なるため、自分のニーズに合わせた方法を選ぶのがおすすめです。

また、クレジットカード付帯のETCカードは、ETCのみの利用明細は見ることができないので注意してください。

ETCカードの利用履歴を確認する手段は全部で3つ

ETCカードの利用履歴の3つの確認方法

ETCカードの利用履歴は、以下3つの手段で確認することができます。

  • 【手段1】 ETC利用照会サービス
  • 【手段2】 ETC利用履歴発行プリンター
  • 【手段3】 利用明細書

また、中には、ETCカードの利用履歴を残したくないと考える方もいるかもしれませんが、利用履歴を自分の意思で消去することはできません

料金所を通過する際の無線通信により自動で利用記録が残るため、どうしても履歴を残したくない方は現金払いに切り替えるなど、工夫が必要です。

リアルタイムで確認できる? 履歴が反映されるまでの時間を比較

利用履歴の反映にかかる時間は、手段によってさまざまです。まずは、それぞれの特徴について確認してみましょう。

【1】ETC利用照会サービス【2】ETC利用履歴発行プリンター【3】利用明細書
利用履歴が反映されるまでの時間4〜5時間※場所により異なるリアルタイム1〜2ヶ月後
メリットWeb上で料金や走行区間を確認できる利用履歴をリアルタイムで確認できる特別な手続きが必要ない
デメリット事前登録が必要で、反映まで4〜5時間かかる専用の機械が必要で、通行料金が確定している分しか確認できない利用明細書の到着まで時間がかかる

このように、手段によってメリットとデメリットが存在するため、その場の状況に合わせて最適な手段を選ぶことが大切です。

次項より各手段について詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

【手段1】ETC利用照会サービスでの履歴確認方法

ETC利用照会サービス

出典:ETC利用照会サービス

ETC利用照会サービス」とは、ETCカードの利用明細をWeb上で確認できるサービスです。登録した日から過去15ヶ月分(ETCコーポレートカードは過去62日分)の利用明細が記録され、利用料金はもちろん、通過日時や通行区間の情報、ETC割引額などを無料で参照できます。

反映までにかかる時間は、利用した道路や交通状況によっても異なりますが、通行後4〜5時間程度で反映されることが多いです。場所によっては、翌日の夕方以降になる場合もありますが、遅くても翌日中には反映されると思って良いでしょう。

なお、「ETC利用照会サービス」は、PCでの利用が前提のサービスです。スマートフォン上ではスムーズに閲覧できない可能性がありますのでご注意ください。

ETC利用照会サービスを利用できるカードは3種類

「ETC利用照会サービス」の利用対象となるETCカードは3種類あります。

種類概要
ETCクレジットカードクレジットカード会社が発行する、クレジットカード付帯のETCカード
ETCパーソナルカード道路事業社が共同で発行する個人向けのETCカード。有料道路の通行料金の支払いにのみ使用できる
ETCコーポレートカード東日本・中日本・西日本高速道路株式会社が、大口・多頻度割引制度のために発行する法人向けETCカード

いずれのETCカードも過去15ヶ月以内に利用歴があることが登録条件となり、一度も利用していないETCカードは登録できません。手元のETCカードが登録できるか事前に確認しておくと安心です。

ETC利用照会サービスは出かける前に登録しておくとスムーズ

「ETC利用照会サービス」を利用するためには、事前登録が必須となります。本登録から明細が表示される状態になるまで約4時間かかりますので、手順をおさえて早めに登録しておきましょう。

登録の手順
  1. メールアドレスを入力して仮登録を行う
  2. 仮登録完了を知らせるメールに記載されているURLから入力画面へ移動
  3. 必要事項を記入し、本登録完了

本登録では以下の情報を入力するため、作業を始める前に必要な情報を手元に用意しておくとスムーズです。

本登録に必要な情報

  • ユーザーID
  • パスワード
  • ETCカード番号
  • 登録するETCカードの過去の利用年月日
  • ETCを利用する際の車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
  • 車両番号(ナンバープレートの4桁)
  • 秘密の質問と答え

なお、登録後はユーザーIDとパスワードでログインができるため、登録車両以外の車を使う場合でも登録済みのETCカードを利用すれば、利用明細を照会できます

ETC利用照会サービスはレンタカーでも利用可能

レンタカーを利用する際も、「ETC利用照会サービス」に登録したETCカードを使えば、サービスを利用できます。

ただし、未登録の場合は、上記と同じ手順で事前登録を行う必要があるため、利用したレンタカーの情報を控えておかなくてはなりません。車載器管理番号や車両番号がわからない場合は、レンタカー会社に問い合わせて確認しておきましょう。

利用明細は複数のファイル形式でダウンロードできる

「ETC利用照会サービス」は、必要なデータを目的にあったファイル形式でダウンロードすることもできます

種類ファイル形式一度に出力できる件数
利用証明書PDF50件分
利用明細PDF500件分
利用明細CSV5000件分

ダウンロードできるデータは、「ETC利用照会サービス」に記録されている過去15ヶ月分のみとなるので、保管しておきたい場合は定期的にダウンロードしておくことをおすすめします。

【手段2】ETC利用履歴発行プリンターでの履歴確認方法

ETC利用履歴発行プリンター

ETC利用履歴発行プリンター」とは、ETCカードに記録されているデータを読み取り、利用履歴をリアルタイムで印刷できるプリンターです。

サービスエリアやパーキングエリア、大型カー用品店などに設置されており、走行時に利用していたETCカードをプリンターに挿入するだけで簡単に利用明細書を出力できます。

なお、「ETCクレジットカード」、「ETCパーソナルカード」、「ETCコーポレートカード」のいずれでも利用可能です。

ETC利用発行プリンターでの印刷の手順

ETC利用発行プリンターの利用手順
  1. ETCカードのICチップを上にして、「ピッ」と音が鳴るまで挿入する
  2. ETCカード情報が認識され、緑色のランプが点滅していることを確認する
  3. 音声案内を参考に「進」ボタンと「戻」ボタンを使って、印字したい履歴を選択
  4. 「印」ボタンを押して印刷する※
  5. ETCカードを抜く

※「印」ボタンを長押しすることで、選択した履歴から最新履歴までの範囲を印刷可能

しかし、「ETC利用履歴発行プリンター」は、リアルタイムで利用履歴を確認できるというメリットの反面、通行料金が確定した分しか確認ができないというデメリットもあります。

例えば、サービスエリアへ立ち寄った場合、まだETCの出口を通過していない状態なので、料金が確定していません。その際は、立ち寄ったサービスエリアまでの利用料金が印刷できないので、注意が必要です。

【手段3】利用明細書での履歴確認方法

もっとも手間なく確認できる方法は、「利用明細書」を確認する方法です。

特別な手続きは必要ありませんが、この方法は書類が届くまで待たなければならないのが難点。特に、「ETCクレジットカード」の場合は高速道路会社からデータが届くまでに時間がかかるため、反映までに1〜2ヶ月かかってしまう可能性もあります

ETCカードの利用明細書
種類利用明細書が届くタイミング
ETCクレジットカード利用から1〜2ヶ月後
ETCパーソナルカード毎月
ETCコーポレートカード毎月

早く利用履歴を確認したい人には向いていませんが、急ぎでない人にとっては手軽な手段です。

ETCクレジットカードはETC利用料金のみの利用明細は発行できない

クレジットカードの利用明細書には、ETC通行料金を含む支払い料金がまとめて記載されています。

ほとんどのクレジットカード会社ではETC利用料金のみの明細を発行していませんですが、「楽天ETCカード」を発行している楽天カード株式会社では、明細画面での「絞り込み機能」を使うことで確認ができます。

Q. ETCカードのみの利用明細がほしいのですが、発行できますか?

A.楽天ETCカードのみの利用明細は、楽天e-NAVI明細画面にて絞り込み機能を利用し確認いただけます。
楽天ETCカードの明細のみを絞り込みされた場合、PDF形式での印刷機能がご利用可能となります。
なお、ETC利用照会サービスをご利用いただくと、走行明細確認が可能です。
引用元:楽天カード:よくあるご質問

このように、カード会社によっては、絞り込むことで算出できます。お持ちのカードを確認し、ETCカードのみの発行ができない場合は、クレジットカードの利用明細書から利用額を算出し、利用先が高速道路会社になっている出費を辿って確認しましょう。

高速道路ドライブサポートアプリからも高速料金を計算できる

実際の利用履歴は確認できませんが、高速道路ドライブサポートアプリで交通料金を検索することで、大体の利用額を算出できます。その場ですぐに検索ができるので、正確さよりもスピードを求めている際は、アプリを活用してみてください。

また、アプリは付帯サービスも充実しているため、高速道路を利用する際に持っていると重宝します。中でもNEXCO東日本が提供している公式アプリ「ドラぷら」には、運転時にあるとうれしい機能が満載です。

高速道路ドライブサポートアプリ「ドラぷら」のサービス例
  • 経路・料金・所要時間の検索
  • ETC割引料金の検索
  • 渋滞予測
  • 現状渋滞情報
  • サービスエリア・パーキングエリア検索
  • 気象情報・ライブカメラ

なお、「ドラプラ」では、このようなサービスを無料で利用できます。よりスムーズな移動を叶えるためにも、事前にダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

ETCカードの利用履歴まとめ

  • ETC利用履歴発行プリンターならリアルタイムで料金が確認できる
  • ほとんどのクレジット会社がETCカード利用のみの明細発行ができない
  • 楽天カードなら「絞り込み機能」で確認可

ETCカードの利用履歴を確認する方法は、手段によって特徴が異なります。タイミングによって選ぶべき手段も変わってくるので、状況に合わせて最適な手段を選択し、上手に活用しましょう。