「楽天ペイとPayPayはどっちがお得なの?」
楽天ペイとPayPayのポイント還元率や使いやすさなど利便性について当編集部が徹底比較したところ、総合評価で見るとPayPayの方が便利で使いやすいという結果になりました。
<楽天ペイとPayPayどっちがお得?>
\\総合評価// |
---|
総合評価は「PayPayの方がお得で使いやすい」という結果でしたが、楽天ペイはポイントの基本還元率が高いので、ポイントが貯まりやすいといったメリットがあります。
そこで本記事では楽天ペイとPayPayについて基本的なスペックだけでなく、キャンペーンや使いやすさなどさまざまな側面から徹底比較しました。どのような人にとって、どちらが便利なのかを見ていきましょう。
<おすすめタイプ>
ポイントを着実に貯めたい人 | |
---|---|
日々のお買い物金額を安くしたい人 | |
店頭での買い物が多い人 | |
オンラインショップでの買い物が多い人 |
*表示価格はすべて税込です。
目次
楽天ペイとPayPayの総合評価を比較表でチェック!どっちがお得か使い分け方法がわかる
楽天ペイとPayPayはそれぞれが高いシェアを誇るQRコード決済です。各サービスについて項目ごとに点数をつけて比較したところ、総合評価としてはPayPayの方が高得点となりました。
\楽天ペイとPayPayの比較!総合結果表/
比較項目 | ||
---|---|---|
ポイント還元率 詳しく見る >> | 18点 | 9点 |
キャンペーン 詳しく見る >> | 20点 | 14点 |
加盟店数・使える店舗数 詳しく見る >> | 7点 | 13点 |
利用上限額 詳しく見る >> | 6点 | 8点 |
使いやすさ・利用方法 詳しく見る >> | 19点 | 33点 |
◆ 総合評価 ◆ * | 70点 | 77点 |
*比較項目を◎5点、〇3点、△1点、×0点で計算
総合評価の点数はPayPayの方が高いのですが、ポイント還元率やキャンペーンがお得に利用できるのは、楽天ペイという結果でした。
ではそれぞれのメリットとデメリットから特徴をチェックし、どのような人に向いているのか見ていきましょう。
楽天ペイのメリット・デメリット
楽天ペイのメリットとデメリットをまとめたところ楽天ペイはこんな人におすすめできることがわかりました。
メリット | ●楽天会員は新規登録 ●不要基本のポイント還元率が1.0% ●ポイント最大還元率2.5% ●使える店舗数が500万カ所以上 ●クレジットカード払いで利用上限額なし ●請求書の支払いにポイントを使える ●相手が楽天ペイユーザーでなくても送金可能 |
---|---|
デメリット | ●楽天市場を含む総合通販サイトで使えない ●楽天会員でない人は会員登録が必要 ●毎月のチャージ上限額は100万円とPayPayより少ない |
PayPayのメリット・デメリット
PayPayのメリットとデメリットをまとめると、PayPayはこんな人におすすめできることがわかりました。
メリット | ●電話番号とパスワードの登録だけですぐ使える ●お得なクーポンが豊富使える ●使えるオンラインショップが多い ●オートチャージが便利 ●オフライン決済が可能1円単位の送金 ●一度に複数人への送金・定期的な送金が可能 |
---|---|
デメリット | ●使えるクレジットカードはPayPayカードのみ(2025年1月から) ●基本的なポイント還元率は0.5%とやや低い ●送金できるのはPayPayユーザーのみ |
連携できるクレジットカードが2025年1月からPayPayカードのみになるという、PayPay改悪の話題は大きなニュースにもなりました。
楽天ペイとPayPayのポイント還元率を比較
比較項目 | ||
---|---|---|
基本的なポイント還元率 | ◎ 1.0% | ○ 0.5% |
最大ポイント還元率 | ○ 1.5% | ◎ 2.0% |
最大還元率の条件 | ◎ 条件なし どんなチャージ方法でもOK | △ 条件3つ PayPayカード ゴールドでカード払いを設定 |
二重取りした場合のポイント還元率 | ◎ 2.5% | × 不可 |
評価の合計得点 | 18点 | 9点 |
楽天ペイとPayPayのポイント還元率を比較したところ、楽天ペイに軍配が上がる結果となりました。
ポイントの最大還元率はPayPayの方が高いものの条件のハードルが高いうえ、ポイントの二重取りができないので、楽天ペイの方がポイントが貯まりやすいということです。
なお楽天ポイントとPayPayポイントは、1ポイント1円相当の換算レートと使い道は同じです。
\ポイントの付与時期と使い道/
比較項目 | ||
---|---|---|
付与時期 | 最短翌日 | 利用月の翌月15日頃 |
使い道 | ●楽天ペイの残高にチャージ ●楽天グループまたは楽天ペイを使える店舗での決済に利用(楽天市場などオンラインショップも可) | ●PayPayの残高にチャージ ●PayPayを使える店舗での決済に利用 (AmazonやYahoo!ショッピングなどオンラインショップも可) |
楽天ポイントはポイントを早くゲットできるため、付与されたポイントはすぐに使いたいという人にとってうれしい特徴です。
残高にチャージすれば、現金として出金することもできます。
1.楽天ペイとPayPayの基本のポイント還元率を比較
比較項目 | ||
---|---|---|
基本のポイント還元率 | ◎ 1.0% | ○ 0.5% |
1万円決済したときに受け取れるポイント | 100ポイント | 50ポイント |
楽天ペイとPayPayの基本となるポイント還元率は楽天ペイの方が高く、同じ買い物でもより多くのポイントを貯めることができます。
ただし、キャンペーンや利用条件のクリアなどで、PayPayの方が還元率を上回ることもあります。
2.楽天ペイとPayPayの最大ポイント還元率の違い
比較項目 | ||
---|---|---|
最大ポイント還元率 | ○ 1.5% | ◎ 2.0% |
1万円決済したときに受け取れるポイント | 150ポイント | 200ポイント |
最大還元率の条件 | ◎ 条件なし どんなチャージ方法でもOK | △ PayPayカード ゴールドでカード払いするよう設定 PayPayまたは上記カードであわせて30回以上支払い PayPayまたは上記カードであわせて10万円以上支払い |
楽天ペイとPayPayの最大還元率を比較すると、PayPayの方が、最大ポイント還元率が高い結果となりました。
年会費無料のPayPayカードを紐付けして上記条件を達成した場合、ポイント還元率は1.5%となるため楽天ペイと同じです。
楽天ペイはチャージ払いを選択するだけで、1.5%のポイントが付与されます。
一方PayPayは、PayPayカード ゴールドを支払いに設定する必要があります。PayPayカード ゴールドは年会費11,000円のカードです。そのうえ毎月10万円以上の決済という条件もあり、達成難度が高いといえるでしょう。
3.楽天ペイとPayPayのポイント二重の違い
比較項目 | ||
---|---|---|
二重取りした場合のポイント還元率 | ◎ 最大2.5% | × 不可 |
1万円決済したときに受け取れるポイント | 最大200ポイント | – |
キャッシュレス決済の普及が進むにつれて、ポイントの二重・三重取りというワードを当たり前に耳にするようになりました。
楽天ペイは楽天ポイント加盟店での決済で二重取りをすることができますが、PayPayは二重りをすることはできません。
ただしPayPayは会計前にアプリ内にあるモバイルVカードを見せることで、VポイントとPayPayポイントをそれぞれ貯めることが可能です。
楽天ペイは、ポイントカードの提示も決済も1つのアプリ上で完結します。なおポイントカードの使える店舗や加算されるポイント還元率は異なるため、楽天ペイの公式サイトでご確認ください。
楽天ペイとPayPayのお得なキャンペーンを比較
比較項目 | ||
---|---|---|
ポイント還元率 | ◎ 最大20% | ◎ 最大20% |
キャンペーンの対象店舗 | ◎ 楽天ペイが使える店舗 | △ 店舗指定あり |
キャンペーンの適用条件 | ◎ エントリーして支払い | ○ 指定のアプリとPayPayアプリを連携して支払い |
マイナポイント | ◎ 最大20,000ポイント | ◎ 最大20,000ポイント |
評価の合計得点 | 20点 | 14点 |
楽天ペイとPayPayのそれぞれお得なキャンペーンを比較したところ、楽天ペイの方が利便性が高いことがわかりました。
- 楽天ペイ
- エントリーが簡単で汎用性が高い
- PayPay
- キャンペーンは利用シーンがやや限定的
PayPayのキャンペーンは利用シーンがやや限定的な分、クーポンの配布でお得感をカバーしているといえます。
それぞれのキャンペーン内容を、詳しく見ていきましょう。
1.楽天ペイは楽天市場でポイント最大20%
楽天ペイでは、過去に以下のようなお得なキャンペーンが実施されていました。
キャンペーンの種類 | ポイント還元率 | キャンペーンの適用条件 |
---|---|---|
実店舗で使えるキャンペーン | 最大20% | 1.キャンペーンにエントリー 2.カード払いもしくはチャージ払いを選択 3.店舗で支払い |
実店舗での支払いでポイント還元率が最大20%になるという類似キャンペーンは、適宜開催されています。適用条件は非常に簡単で、キャンペーンページからエントリーし指定の決済方法で支払いをするというものです。
キャンペーンによってはポイント付与に上限があったり、付与対象者が抽選になったりする場合もあります。
また楽天ペイを使うなら、楽天市場のキャンペーンも見逃せません。キャンペーンへのエントリーでポイント還元率がどんどん上がっていくのは、楽天グループの大きな魅力といえるでしょう。
ただし、楽天市場で楽天ペイを使えないのは残念なポイントです。楽天ペイに紐付けた「楽天カード」での決済となります。
2.PayPayはキャンペーン利用でポイント最大20%
PayPayユーザーが押さえておきたいお得なキャンペーンの一例は、以下のとおりです。
キャンペーンの種類 | ポイント還元率 | キャンペーンの適用条件 |
---|---|---|
実店舗(ミニストップ)で使えるキャンペーン | 最大20% | 1.ミニストップアプリとPayPayアプリを連携 2.ミニストップアプリを開き、PayPayを使って支払い |
チャージ&PayPay利用で適用できるキャンペーン | 500ポイント | 1.一度に1万円以上をPayPay銀行の口座からPayPayの残高にチャージ 2.条件1を達成後、PayPayの残高から期間中に合計2,000円以上を決済 |
このほか、ウエルシアグループアプリとの連携やモスバーガーの利用などを条件としたキャンペーンもありました。上記のとおり、PayPayのキャンペーンは利用できるシーンがやや限定的といえます。
しかし、それをカバーするのが毎週月曜日に更新されるお得なクーポンです。PayPayはアプリ上でクーポンを配布しています。たとえば松屋でポイント還元率が最大10.0%になるものや、小田急百貨店でポイント還元率が最大5.0%になるものなどがあります。
こうしたクーポンを活用することで、より多くのポイントを得られるでしょう。詳しくは、PayPay公式サイト「クーポンの使えるお店」をご覧ください。
楽天ペイとPayPayの加盟店数や利用できる店舗を比較
比較項目 | ||
---|---|---|
累計店舗数 | ◎ 500万ヵ所以上*2022年6月時点 | ○ 410万ヵ所以上*2023年3月時点 |
オンラインショップ | △ 総合通販での利用不可 | ◎ AmazonやYahoo!ショッピングで利用可 |
ふるさと納税サイト | △ 2サイト | ◎ 5サイト |
評価の合計得点 | 7点 | 13点 |
楽天ペイとPayPayが利用できる加盟店数を比較したところ、店舗数は楽天ペイがやや上回ったものの、PayPayの方が利便性が高いことがわかりました。
AmazonやYahoo!ショッピングなどの総合通販サイトで利用できる点は、楽天ペイにはない強みです。
近年では多くの店舗で、日々さまざまな決済方法の導入が進んでいます。自分がよく利用する店舗で利用できる決済方法をチェックしてみてください。
全国展開しているショップでも東京都内では楽天ペイとPayPayのどちらも導入済みなのに対し、埼玉県の店舗はPayPayしか対応していなかった、といったケースもあるようです。
1.楽天ペイとPayPayが使えるオンラインショップを比較
比較項目 | ||
---|---|---|
利用可能なショップ数 | △ フード:25 ファッション:29 ホビー・デジコン:29 *2023年12月時点 | ◎ 総合通販:32 フード:40 ファッション:84 ホビー・エンタメ:68 *2023年12月時点 |
オンラインショップについては、PayPayの方が幅広く主要なサービスを網羅している傾向があります。
Amazonユーザーや、さまざまなオンラインショップを使いたい人はPayPayの方が最適です。
なお、楽天ペイは楽天市場をはじめとする総合通販では使えませんが、ドミノピザやユナイテッド・シネマグループなど、楽天ペイでしか使えないオンラインショップもあるため、よく使うショップが対象となっているかを確認しておきましょう。
2.楽天ペイとPayPayが使えるふるさと納税サイトを比較
比較項目 | ||
---|---|---|
利用可能なショップ数 | △ ふるさとチョイス ふるなび *2023年10月時点 | ◎ さとふる ふるさとチョイス ふるなび ふるさと本舗 ふるさとプレミアム *2023年10月時点 |
PayPayは楽天ペイよりも利用できるふるさと納税のサイト数が多いです。なかでも「さとふる」と提携しており、さとふるでPayPayを使うとポイントがもらえるキャンペーンも実施中です。
楽天ペイは、同じ楽天グループにもかかわらず「楽天ふるさと納税」では使えません。楽天カードで楽天ふるさと納税を利用すれば、楽天ポイントをお得に貯めることはできます。
楽天ペイとPayPayの利用上限額を比較
比較項目 | ||
---|---|---|
利用上限額 (1ヵ月あたり) | ◎ 上限なし | ○ 最大200万円 |
利用額を上限まで上げる方法 | 支払元を下記のいずれかに設定 クレジットカード デビットカード 楽天銀行口座払い | 「残高払い」またはPayPayカードによる「クレジットカード払い」を選択* |
残高払いの上限 (1ヵ月あたり) | △ 最大50万円 | ◎ 最大200万円 |
評価の合計得点 | 6点 | 8点 |
*2025年1月からPayPayカード以外は不可
楽天ペイとPayPayの利用上限額に関する条件を比較したところ、PayPayの方が利便性が高いことがわかりました。
利用上限の金額のみで見ると支払元をクレジットカードや楽天銀行口座にした、楽天ペイの方が上限なく利用できて便利です。
しかしチャージした残高払いや請求書払いをするケースなどにおいては、PayPayの方が上限額が高くなる場合もあるため、PayPayの方が残高を気にせず利用できます。
楽天ペイは1ヵ月あたり最大100万円または上限なし
楽天ペイは以下のとおり、支払い方法によって利用上限額が変わります。
支払方法 | 1回あたり | 過去24時間 | 過去1ヵ月(1日~末日) |
---|---|---|---|
バーコード払い QR払い セルフ払い | 最大50万円 | 最大50万円 | 最大50万円・上限なし*1 |
チャージ残高払い*2 | 最大50万円 | 最大50万円 | 最大50万円 |
請求書払い | 最大30万円 | – | 最大100万円 |
*1 支払元がクレジットカード・デビットカード・楽天銀行口座払いの場合は上限なし
*2 楽天ペイにおけるチャージ残高は「楽天キャッシュ」のこと
楽天ペイは、1回あたりの利用上限額が設けられているのが特徴です。月に100万円以上使えるからといって、一度に上限まで使えるわけではありません。
特に請求書払いは1回につき30万円までが限度です。公共料金や税金などをまとめて払うことがある人は、PayPayの方が利用しやすいでしょう。
なお残高チャージによる支払いを選択した場合、チャージの上限額は1ヵ月あたり10万〜100万円となります。
PayPayは1ヵ月あたり最大200万円
PayPayは1回あたりの利用上限額はなく、QR払いや請求書払いなど支払い方法によって上限額が異なることもありません。PayPayカードを持っている人にとっては、シンプルな仕組みで手軽に使えるでしょう。
支払元 | 過去24時間 | 過去1ヵ月(1日~末日) |
---|---|---|
残高払い クレジットカード払い (PayPayカード) | 50万円 | 最大200万円 |
*支払元に設定したクレジットカードは、本人認証されている前提で計算しております。
また残高チャージによる支払いを選択した場合、チャージの上限額も過去1ヵ月で最大200万円です。1ヵ月あたりの利用額が200万円以内に収まる人であれば、問題なく活用できるでしょう。
楽天ペイとPayPayの使いやすさや利便性を比較
比較項目 | ||
---|---|---|
登録のしやすさ | ○ 楽天IDの登録が必要 | ◎ メールアドレス不要で登録可能 |
支払方法の種類 | ◎ 7種類 | ○ 3種類 |
チャージの方法・上限額 | △ 支払方法によって上限額が変動 | ◎ 1ヵ月あたりのチャージ上限額は一律200万円 |
店頭での支払方法 | △ 一部店舗でセルフ払いが可能 モバイルSuicaと連携してチャージが可能 | ◎ オフラインでも決済可能 |
請求書払い | ◎ 楽天ポイントが使える | ◎ 支払日を予約できる支払先を登録しておける |
現金の出金方法や手数料 | △ 1,000円から出金可 | ◎ 100円から出金可 |
送金のしやすさ | ○ 楽天IDをもつ全員に送金可能 | ◎ 複数人のグループで残高を送金し合える定期的な送金が可能 |
評価の合計得点 | 19点 | 33点 |
楽天ペイとPayPayの使いやすさを比較したところ、PayPayの方が利便性が高いことがわかりました。
楽天ペイは楽天経済圏の人にとって利便性がとても高い決済方法です。つまり、楽天経済圏を利用しない人にとって、楽天ペイは使いにくいサービスです。
一方PayPayはオフライン決済でも利用できるほか、請求書払いや送金の機能などが充実しており、幅広いユーザーに利用しやすいサービスといえます。
1.アプリインストールと登録
楽天ペイとPayPayは、どちらもアプリをインストールして使います。初めて使う際のステップは以下のとおりです。
どちらも同じ手順で利用開始できますが、楽天会員の人は楽天ペイ、そうでない人はPayPayの方が、手軽に始められるでしょう。
比較項目 | ||
---|---|---|
登録 | ○ すでに楽天会員の人は登録不要 | ◎ 電話番号とパスワードだけで登録可能(メールアドレス不要) |
2.支払元の種類や設定
比較項目 | ||
---|---|---|
支払元 | ◎ 楽天カード(その他クレジットカードも利用可) 楽天銀行デビットカード 楽天銀行口座 ATM ラクマ 楽天ウォレット 楽天ギフトカード | ○ PayPayカード ATM 銀行口座 |
アプリの設定が完了したら、次はどこからお金を支払うか(支払元)を設定します。楽天ペイとPayPayで設定可能な支払元は、楽天ペイの方が豊富です。
ただし楽天グループのサービスがほとんどのため、ふだんからラクマや楽天ウォレットなど楽天グループのサービスを利用している人向けといえます。
一方PayPayは、クレジットカード払いの場合に登録できるのは2025年1月よりPayPayカードのみです。その反面、銀行口座であればみずほ銀行や三井住友銀行など幅広く設定可能な点では、利便性が高いといえます。
3.チャージの方法と上限額
比較項目 | ||
---|---|---|
1回あたりのチャージ上限額 | ○ 10万または50万円 | ◎ 50万円 |
1ヵ月あたりのチャージ上限額 | △ 10万・50万・100万円 | ◎ 200万円 |
チャージ残高払い上限 | △ 1ヵ月あたり最大50万円 | ◎ 1ヵ月あたり最大200万円 |
オートチャージ | △ ポイント払いのみ利用可 | ◎ 複数の支払元で利用可 |
楽天ペイとPayPayはクレジットカード払いの場合、どちらも残高のチャージは不要です。しかし支払元をATMや銀行口座など、クレジットカード以外に設定した場合はチャージが必要となります。
どちらも残高チャージのやり方は大きく変わりません。基本的なチャージ方法は以下のとおりです。
基本的に上記の方法でATMや銀行口座などから、手軽にチャージできます。
ただし楽天ペイとPayPayは、チャージの上限金額に差があります。
<楽天ペイのチャージ上限額>
チャージ方法 | 1回あたりのチャージ上限額 | 1ヵ月あたりのチャージ上限額 |
---|---|---|
楽天カード | 50万円 | 50万円 |
楽天銀行 | 50万円 | 50万円 |
セブン銀行ATM | 50万円 | 50万円 |
ラクマ | 10万円 | 100万円 |
楽天ウォレット | 10万円 | 10万円 |
<PayPayのチャージ上限額>
チャージ方法 | 1回あたりのチャージ上限額 | 1ヵ月あたりのチャージ上限額 |
---|---|---|
PayPayカード | 50万円 | 200万円 |
銀行口座 | 50万円 | 200万円 |
セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM | 50万円 | 200万円 |
ヤフオク!・Yahoo!フリマの売上金 | 50万円 | 200万円 |
PayPayはチャージ上限額が利用上限額と同額で、毎月楽天ペイより高額なチャージが可能です。1ヵ月あたり50万円以上チャージして使いたい人はPayPayの方が最適です。
楽天ペイで1ヵ月あたり50万円以上使いたい場合は、チャージ不要のクレジットカード払いや楽天銀行口座払いを使いましょう。1ヵ月あたりの支払上限額がなくなるため、高額な買い物に使う場合に便利です。
オートチャージ機能で残高不足の心配なし
楽天ペイとPayPayには、それぞれオートチャージ機能があります。オートチャージとは、残高が一定額を下回ったら自動でチャージされる機能です。活用すれば、いざというときに残高が足りなくなる心配もありません。
比較項目 | ||
---|---|---|
おすすめポイント | ポイント払いでオートチャージが可能 | PayPayカード・銀行口座・クレジットからのオートチャージが可能 |
楽天ペイの場合は、「ポイント払い瞬間チャージ」を設定しておくと、ポイント払いでポイントが不足したときに自動でチャージされます。
楽天キャッシュ(電子マネー)のオートチャージは、楽天証券の公式サイトもしくは楽天証券のアプリから「チャージ設定(残高キープチャージ)」をする必要があります。楽天キャッシュ(電子マネー)のオートチャージはおもに楽天証券への積立資金を確保するための仕組みといえます。
一方PayPayは、銀行口座やPayPayカードからのオートチャージが可能です。ポイント払い以外でもオートチャージを活用したい場合は、PayPayの方が使い勝手が良いといえます。
4.店頭での支払い方法
支払い方法の設定が済んだら、いよいよ店頭で使ってみましょう。楽天ペイとPayPayの使い勝手に大きな差はありません。
それぞれが支払いに使えるかどうかは、レジ付近に下記のマークがあるかどうかで判断しましょう。楽天ペイは下記(左)のマーク、PayPayは下記(右)のマークがあれば、決済可能です。
楽天ペイ | PayPay |
支払い方法は、おもに以下の2種類です。
レジでQRコードを提示されたら、以下のようにアプリの読み取りボタンをタップしてQRコードを読み取りましょう。
\QR払い/
店頭にQRコードがない場合は、アプリ画面に表示されているバーコードを店員に読み取ってもらいます。
\コード払い/
なお使い方以外では、以下のような違いがあります。
比較項目 | ||
---|---|---|
使い勝手 | △ 一部店舗でセルフ払いが可能 モバイルSuicaと連携してチャージが可能 | ◎ オフラインでも利用可能 |
楽天ペイは一部店舗でレジでの会計を必要としない「セルフ払い」に対応しています。またモバイルSuicaと連携してチャージすることもできるため、券売機でのチャージが面倒な人にとって便利な機能です。
一方PayPayは、オフラインでも決済できるのが魅力です。1回の決済は最大50,000円で1日5回までの制限はありますが、電波の悪い駅構内など、どこにいてもスムーズに使える点で利便性が高いといえるでしょう。
5.請求書払いの方法
楽天ペイとPayPayの請求書払いは、以下のようにそれぞれのおすすめポイントが異なります。
比較項目 | ||
---|---|---|
おすすめポイント | ◎ 支払いに楽天ポイントが使える* | ◎ 支払日を予約できる支払先を登録しておける |
*一部対象外の場合あり
楽天ペイとPayPayはどちらも、水道代や税金といった紙の請求書の支払いにも対応しています。支払手数料は無料*で、操作も以下のとおり手軽です。
*一部の支払先では負担手数料が加算される
ポイントを活用したい人は楽天ペイ、定期的な請求書払いが発生する人はPayPayが便利でしょう。
6.現金の出金方法と手数料
比較項目 | ||
---|---|---|
出金手数料 | △ 楽天銀行:1万円以上の場合は無料、1万円未満の場合は100円 楽天銀行以外:210円 | ◎ PayPay銀行:無料 PayPay銀行以外:100円 |
即時振り込み | ○ 楽天銀行以外は3営業日以内 | ◎ PayPay銀行以外は翌営業日以降 |
出金額 | △ 1,000円から | ◎ 100円から |
上限額 | ○ 1回10万円・1ヵ月100万円まで | ◎ 24時間で50万円まで |
楽天ペイとPayPayはどちらも、残高を銀行口座に現金として出金できます。楽天ペイは楽天銀行、PayPayはPayPay銀行に出金すると、手数料無料で即時振り込みが可能です。
提携銀行以外を使う場合はPayPayの方が手数料が安く、振り込みにかかる日数もやや短いのが特徴です。またPayPayは100円からと少額の出金も可能です。
一方楽天ペイは、1ヵ月で100万円までと高額な出金ができます。
アプリから出金する方法は、楽天ペイとPayPayどちらもおおむね同じです。
本人確認にはどちらも審査が必要となります。楽天ペイは最大5日、PayPayは最大3日ほどかかるため、事前に済ませておくのがおすすめです。
7.送金の方法と手数料
比較項目 | ||
---|---|---|
送金手数料 | ◎ 無料 | ◎ 無料 |
即時送金 | ◎ 可能 | ◎ 可能 |
送金額 | △ 1,000円から | ◎ 1円から |
上限額 | ○ 一度に10万円まで | ○ 一度に10万円まで |
送金相手 | ◎ 楽天IDをもつ人全員に送金可 | △ PayPayを使っている人のみ |
その他 | △ – | ◎ 複数人のグループで残高を送金し合うことも可能定期的な送金が可能 |
- 楽天ペイの方が便利
- 不定期かつ不特定多数の人に送金の機会が発生する人
- PayPayの方が便利
- 定期的な仕送りや割り勘の機会がある人
楽天ペイとPayPayは、ほかの人に残高を送金できます。どちらも手数料無料で即時送金が可能です。
楽天ペイは相手が楽天IDさえもっていれば、送金可能です。楽天ペイを使っていない人に対しても、電話帳やSNSと連携して送金できます。
一方PayPayは1円という少額から送金できるのが魅力です。送金相手はPayPayを使っている人のみに限定されるものの、複数人のグループで残高を送金し合ったり、定期的に自動で送金したりできる機能もあります。
送金の手順は両者ともに、基本的には以下のとおりです。
金額とともに「この前のランチ代です。ありがとうございました」といった一言も添えられます。
楽天ペイとPayPayのよくある質問
「楽天ペイもPayPayも、難しくてよくわからない…」初めて使う場合、こんな不安を抱いている人も多いでしょう。そこでここからは楽天ペイとPayPayのよくある質問を見ていきます。
事前に疑問を解消することで、自分にとってお得な使い方が見つかるはずです。
Q1.楽天ペイとPayPayは併用すべき?
楽天ペイとPayPayは、併用することで便利かつお得に買い物ができます。
たとえばAmazonを使うときはPayPayで支払い、店頭で買い物をするときは楽天ペイを使うといった使い分け方です。シーンに応じて使い分けることで、どんなときもポイントを取り逃さずお得です。
Q2.楽天ペイとPayPayは連携できる?
楽天ペイとPayPayの連携はできません。
併用する場合、あくまでそれぞれをシーンごとに使い分けることになります。
Q3.楽天ペイにPayPayカードを紐付けしてポイントを二重取りできる?
楽天ペイにPayPayカードを紐付けすること自体は可能です。ただしPayPayカードから、楽天ペイへのチャージはできません。そのため支払い方法は、楽天銀行口座払いまたはカード払いのいずれかのみです。
またカード払いを選択しても、付与されるのはPayPayカードのポイントのみで楽天ポイントは貯まらないため、二重取りはできません。
Q4.PayPayに楽天カードを紐付けしてポイントを二重取りできる?
残念ながら、できません。なお2025年1月以降、PayPayに紐付けできるクレジットカードはPayPayカードのみとなります。
Q5.楽天ペイからPayPayにチャージや送金はできる?
楽天ペイからPayPayに直接チャージや送金はできません。
楽天IDを持もっている人であれば、「楽天キャッシュ」という形でお金を受け取ってもらうことが可能です。つまり、相手が楽天ペイのユーザーでない場合でも、送金はできます。
Q6.楽天ペイとPayPayを始めるならいつがお得?
楽天ペイとPayPayは、できるだけ早めに使い始めた方がお得です。早く始めるほど、日々のお買い物でより多くのポイントを貯められます。
またキャンペーンやクーポン配布も、時期を問わず実施中です。初めて利用する人を対象としたキャンペーンが、楽天ペイとPayPayどちらも開催中のため、ぜひチェックしてみてください(2023年10月2日時点)。
Q7.楽天市場でPayPayは使える?
楽天市場でPayPayや楽天ペイは使えません。楽天市場で使える決済方法は、以下のとおりです。
記事のまとめ
楽天ペイとPayPayは、それぞれ異なる魅力がある決済方法です。自分の生活スタイルに合わせてどちらか一方を選んだり、両方使ってシーンごとに使い分けたりするのもよいでしょう。
特にいつも使う店舗やオンラインショップが決まっていない人は、どちらも使える状態にしておくといざというときに便利です。自分にとって使い勝手の良い方法で、スマートにショッピングを楽しみましょう。