バーチャルカードは審査なし?おすすめ7選と後払いできるカードについて

バーチャルカードとは審査なしで発行できる、インターネット決済専用のカードで、プラスチックのクレジットカード本体は発行されません。

原則として前払い式(プリペイド式)ですが、一部後払いできるものもあります(▼詳しくはこちら

クレジットカードを作ることが難しい方や不安を感じている方にとって、バーチャルカードはインターネットで買い物をするにあたり、とても便利な決済手段です。

ただ、バーチャルカードはクレジットカードやデビットカードと比べると認知度が低く、どのようなカードなのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、バーチャルカードの基本情報と、おすすめのカードを紹介します。

バーチャルカードとは?

  • 審査なしで、ネット上で即時発行される
  • 原則として前払い(プリペイド式)
  • ネット上の決済でしか使えない*
  • チャージや決済の上限がクレジットカードより低い

* Apple PayやGoogle Payなどの連携によって、街でも使えるバーチャルカードもあります

バーチャルカードとは? クレジットカードとの違い

まず、バーチャルカードとはどんなカードなのか解説します。

バーチャルカードの特徴

バーチャルカードとは、クレジットカードと同じように16桁の番号が発行され、代金の支払いに利用できる決済手段の1つです。おもに以下のような特徴があります。

  • プラスチックカードが発行されない
  • ネット上での決済に限定(店頭では利用できない)
  • ネット上で手続き(購入)ができ、審査なしですぐに利用できる
  • 原則として前払い(プリペイド式)

クレジットカードは「VISA」「Mastercard」「American Express」といった「国際ブランド」が指定されており、それぞれの加盟店で支払いに利用することができます。

バーチャルカードも国際ブランドが指定されているので、クレジットカードと同じようにそれぞれに対応しているお店で支払いに利用できます。VISAのマークが入っているバーチャルカードならVISA加盟店のネット上での決済に利用できるということです。

バーチャルカードは審査もなく、手続きをすればすぐに利用できるものがほとんどです。しかし、ネットショッピングでしか利用できず、かつ、あらかじめチャージ(購入)してからでないと使えないものが多いという制約があります。

クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードとの違い

さらに理解を深めるため、クレジットカードデビットカードプリペイドカードとの違いを確認してみましょう。

カードの種類プラスチックカードの有無店頭での利用審査の有無支払いのタイミング
バーチャルカードなし不可なし(一部あり)前払い (一部後払いもあり)
クレジットカードありあり後払い
デビットカードありなし即時払い
プリペイドカードありなし前払い

バーチャルカードは他のカードと違い、プラスチックカードが発行されません。物理カードがないから「バーチャル(仮想の)」という言葉が使われているわけです。

ただし、所定の手続きをするとプラスチックカードを作ることができ、店頭でプリペイドカードとして利用可能になるものもあります。この場合、バーチャルカードはプリペイドカードの機能の1つと理解するといいかもしれません。

また、バーチャルカードは前払い式後払い式の2種類がある点も他のカードと違います。ただし、前払い式が大半です。

バーチャルカードのメリット

まず、バーチャルカードのメリットから確認しましょう。

  • 原則として審査がなくすぐに使える
  • 使い過ぎを防げる
  • 匿名でも使えるので個人情報漏洩の不安が少ない
  • ポイントが貯まるものがある

原則として審査がなくすぐに使える

バーチャルカードの大半は審査がなく、誰でもすぐに使えるのが大きなメリットです。

後払い式のバーチャルカードの中にはクレジットカードと同様に審査が必要なものもありますが、通常は審査不要なので気軽に利用を始めることができます。

使い過ぎを防げる

一般的なバーチャルカードの利用上限は低くおさえられているので、使い過ぎを防ぐのに役立ちます。また、そもそも前払い式のカードであれば、チャージした分しか利用ができないため使いすぎる心配はありません。

匿名でも使えるので個人情報漏洩の不安が少ない

バーチャルカードは商品やサービスを購入するときに入力するカード情報の氏名を、ニックネームなどの匿名にすることができます。本名を知られなくて済むので、クレジットカードだと個人情報の漏洩が心配という方でも使いやすいです。

ポイントが貯まるものがある

バーチャルカードでも、クレジットカードのようにポイントが貯まるものがあります。せっかく利用するならポイントが貯まるものを検討してみましょう。

バーチャルカードのデメリット

一方、バーチャルカードには次のようなデメリット(限界)があります。

  • チャージや決済の上限が低く設定されているものがある
  • ネットでしか使えない
  • 年会費・維持費がかかるものがある
  • 支払えないものがある

チャージや決済の上限が低く設定されているものがある

バーチャルカードはチャージや決済の上限がクレジットカードより低めに設定されていることが多いので、高額な支払いのために利用したい場合は上限を確認してから作ることが必要です。

ネットでしか使えない

バーチャルカードはネットショッピングでしか利用できません。ただし、すでに説明したとおり所定の手続きをすることでプラスチックカードが発行され、プリペイドカードとして実店舗でも利用できるものが多いです。

なお、VISAやMastercardなどの国際ブランド加盟店で使えるプリペイドカードを「ブランドプリペイドカード」といいます。クオカードやiTunesカードのように特定の場所でのみ利用できるものとは違い、ブランドプリペイドカードは利用できるお店が多く、チャージをすると繰り返し使えるのが特徴です。

年会費・維持費がかかるものがある

バーチャルカードの中には年会費がかかるものがあります。ただし、大半のカードは無料で使えます。また、未利用期間が一定の期間を超えると維持費が発生するものがあります。

支払えないものがある

一般的なバーチャルカードは携帯電話や公共料金など、毎月決まった日に決済される代金の支払いに利用することはできません。

また、ネットで購入したものであっても、航空券やチケットなど商品の受け取り時にカードの提示が必要になるものも購入できないので注意してください。3Dセキュアによる本人認証が求められる場合も、3D セキュアに対応していないバーチャルカードでは購入できません。

バーチャルカードの選び方

バーチャルカードは以下3つの観点で選ぶとよいでしょう。

1.ポイント還元率がなるべく高いものを選ぶ

バーチャルカードにはポイント還元を受けられるものとそうでないものがあります。同じ支払いをするならポイントが貯まる方がお得なので、還元率の高いものを選ぶのがおすすめです。

2.維持費がないものを選ぶ

バーチャルカードの中には使わないでいると維持費がかかるものがあります。維持費がかからないカードの方が多いので、なるべくそうしたものを選びましょう。

3.チャージの上限や決済の上限に注意する

バーチャルカードはチャージの上限や1日あたりの決済金額に上限が設けられています。高額の支払いに利用する予定がある場合、この上限も考慮した上で選ぶことが必要です。

バーチャルカードのおすすめ7選の比較

次に、おすすめのバーチャルカードを7種類、紹介します。それぞれに特徴があるので、観点ごとによく比較してください。

また比較の後は、3つの観点の選び方をもとにバーチャルカードを詳しくご紹介します。              

カードの名称支払い年会費発行条件国際ブランドチャージ上限利用可能になるタイミングポイント(還元率)
三井住友VISA
バーチャルカード
後払い330円(税込)満18歳以上(高校生を除く)かつ
インターネットに接続可能で
メールアドレスをもっている
VISA10万円最短3営業日0.5%
Kyash Card Virtual前払い無料なしVISA3万円/1回あたり即時0.5%
バンドルカード
バーチャル
前払い・後払い無料なしVISA・3万円/1回
・12万円/月
・100万円/累計
・10万円(残高の上限)
即時
WebMoney
プリペイドカードLite
前払い無料なしMaster
card
・50万POINT/1回
・100万POINT(残高の上限)
即時
Vプリカ前払い無料※1なしVISA・3万円/1枚
・10万円/合計
即時
楽天バーチャル
プリペイドカード
前払い無料楽天カードの保有が前提Master
card
・3万円/1枚
・10万円/1日
即時1%
※2
エポス
バーチャルカード
後払い無料エポスカードの保有が前提VISAエポスカードの限度額即時0.5%

※1 未利用期間が3ヶ月を超えると維持費125円(税込)が毎月発生します。
※2 バーチャルカードの購入時に付与されます。

Kyash Card Virtualは即時発行でポイントも貯まる

Kyash Card Virtual」はVISA加盟店で利用できるプリペイドカード「Kyash」のバーチャルカード機能です。メールアドレスと携帯電話の番号があれば、すぐにバーチャルカードとして利用することができます。

Kyashは決済金額の1%がポイントとして付与、Kyash Card Virtualは決済金額の0.5%が付与されます。

なお、Kyashは楽天ペイなどのコード決済サービスの決済手段として登録することもできます。この場合、コード決済のポイントとKyashのポイントを2重取りすることができるのでさらにお得です。

三井住友VISAバーチャルカードは後払い式でリボや分割払いもできる

三井住友VISAバーチャルカード」は他のカードと違い、後払い式です。そのため所定の審査がありますし、ネットから申し込んでもすぐに使うことはできません。

バーチャルカードといってもクレジットカードに性質が近く、代金は1回払いだけでなく分割払いやリボ払いも利用できるのが大きな特徴です。ただし、プラスチックカードを発行して実店舗で利用することはできません

なお、330円(税込)の年会費がかかりますがインターネット入会で初年度は無料で、一定の条件を満たしていれば翌年度以降も無料にすることができます。

バンドルカード バーチャルは1分で誰でも審査なしで作れる

チャージは前払いが原則ですが、後払い式の「ポチッとチャージ」もあります。ポチッとチャージは手数料がかかりますが、チャージ可能枠(3,000円~5万円。利用状況で変動)の間で何度でも利用できるので、どうしてもお金が用意できないときは役立つでしょう。

なお、ポチッとチャージの手数料は高いので、使いすぎないように注意が必要です。

WebMoneyプリペイドカードLiteはMastercard加盟店で使える

WebMoneyプリペイドカードLite」はプリペイドカードですが、ネットから申し込んですぐにバーチャルカードとして利用することができます。

「Mastercard番号」と「WebMoneyプリペイド番号」の2つが発行されるのが特徴で、Mastercard加盟店だけでなくWebMoney加盟店でも利用することができます。

バーチャルカードとして利用する場合は銀行口座からチャージができませんが、プラスチックカードの発行手続きをして「WebMoneyプリペイドカード」とすれば、インターネットバンキングや三菱UFJ銀行の口座からもチャージができるようになります。

Vプリカはカードはチャージ上限が高額なバーチャルカード

Vプリカ」はVISA加盟店で利用できるプリペイドカードです。コンビニまたはネットで購入することができ、すぐに使うことができます。券種は購入場所によって異なりますが、500円から3万円まであります。

VISA認証サービス(3Dセキュア)に対応しているので、本人認証が必要になるお店でも利用できるというのが1つの特徴です。

なお、年会費はかかりませんが、未利用期間が3ヶ月を超えた場合は「休眠カード維持費」(毎月125円(税込)が発生しますが、引き落とし日である25日の前日までに1度でも利用すれば発生しません。

楽天バーチャルプリペイドカードは楽天カードをすでに持っている人向け

楽天バーチャルプリペイドカード」は、楽天カードの会員であれば誰でも購入が可能なプリペイドカードです。クレジットカードの与信枠の範囲内であれば何枚でも購入でき、楽天e-NAVI開始手続きが済んでいればすぐに使うことができます。

クレジットカードの保有者がカードとは別にバーチャルカードを作る理由は、「使いすぎを防ぐ」「カード番号を入力するのが不安なサイトで買い物をする」(クレジットカードとは別の番号が発行されます)、「目的別に分けてカードを作りたい」などです。

エポスバーチャルカードはエポスカードをすでに持っている人向け

エポスバーチャルカード」も楽天バーチャルカードと同様、エポスカードの会員であれば誰でも利用できます。また、このカードは後払い式を選択できるという点に特徴があります。

エポスNet」を通じて申し込むとすぐにバーチャルカード用のカード番号、有効期限、セキュリティコードが発行され、決済に利用することができるようになります。金額はカードの利用枠の範囲内であれば1万円単位で設定できます

なお、楽天バーチャルプリペイドカードは500~3万円の範囲で何枚でも購入できますが(1日の上限10万円)、エポスカードは1枚のみとなっている点が違います。

バーチャルカードのまとめ

  • バーチャルカードの大半は審査なしですぐに利用できる
  • 所定の手続きを行うとプラスチックカードが発行され、実店舗においても利用できるようになるものが多い
  • クレジットカードの審査に通らないかもしれないというのが理由なら、クレジットカードの方が便利なので、まずはクレジットカードに申し込んでみるのがおすすめ